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コンプライアンスの重要性とは|違反事例やコンプライアンス対策のポイントを紹介

コンプライアンスの遵守は、企業の健全な経営と存続にとって必要不可欠です。ではなぜ、コンプライアンスはこれほど重要性があるのでしょうか。本記事では、コンプライアンスの重要性や、ルールを守るための施策、違反となる事例などをわかりやすく解説します。自社の企業価値を高めるコンプライアンスの取り組みに、ぜひ役立ててください。

コンプライアンスとは

コンプライアンス(compliance)とは、日本語に直訳すると「法令遵守」を指す言葉です。しかし、企業のコンプライアンスには、法律だけでなく広義な意味があります。例えば、社内規則やマニュアル、企業倫理、社会貢献など、基本的なルールなどの重要性を守って企業活動をすることも、コンプライアンスです。

また、利害関係のある株主や取引先、消費者からの要請にしたがい、健全な事業運営をする取り組みも含みます。

コンプライアンスの重要性

企業がコンプライアンスを強化する目的は、事業の存続だけではありません。企業イメージを高め、社会的信用の獲得につながる重要性のある概念という認識が広まっています。

コンプライアンスに重要性があるとみなされはじめた背景には、高度経済成長期の日本企業の度重なる不祥事により、企業が社会的な信用を失った歴史があげられます。

日本人の暮らしは経済的に豊かになったものの、環境汚染や不正の横行によって消費者に甚大な健康被害をもたらしました。消費者からの非難を教訓に、企業は利益ばかりを追求する従来の経営のあり方から、転換を余儀なくされました。

コンプライアンスはより重視されるようになっている

近年、コンプライアンスは企業経営において、より重要性の高い概念として認知されつつあります。3つの社会的背景を元に、コンプライアンスの重要性が高まった要因を解説します。

情報漏洩リスク

スマートフォンやSNSの普及、働き方の多様化により、いつでもどこでも情報にふれられるようになりました。しかし、便利になった一方で、情報漏洩リスクへの対策も重要性が高まっています。

例えば、外出先で社内のパソコンを置き忘れる、テレワークでサイバー攻撃にあう、社員のSNSによる発信といったトラブルは、IT技術が発達する以前には考えられませんでした。情報漏洩リスクへの対策は、顧客情報や機密情報を大切に扱っているという、企業の信頼に関わる重要性の高い事柄になっています。

グローバル経営を行う上でのリスク

海外企業が取引先やビジネス上の競合であった場合、日本よりも厳しい法的内容にもとづいたコンプライアンスを守る必要があります。

海外現地国でよくあるリスク対応へのノウハウが日本企業には不足しているため、日本企業が独自に作成したルールの浸透が現地では困難なケースがあります。海外子会社を展開する場合は、日本国内での対策とは別のリスク対策に関する重要性の認識が必要です。

拡散リスク

SNSやインターネットの情報拡散力は、新聞やテレビなどの情報媒体よりもずば抜けた威力があります。うまく活用すれば、有効な情報発信ツールとなり得る反面、万が一コンプライアンス違反があった場合は、ネガティブな情報を瞬時に拡散されるリスクもあります。

コンプライアンス違反となる事例

コンプライアンス違反とは、どのような場面で生じるのでしょうか。コンプライアンス違反になる事例を詳しく解説します。

個人情報の流出

業務委託として企業に関わっていた派遣社員が、外部にデータをもちだして売却した事例があります。事件の被害者である企業側も、顧客からの信頼を失う損害を被りました。顧客情報をはじめとする顧客情報は企業の資産です。外部の関係者から情報が漏洩したとしても、委託した企業側の責任を追及される可能性があります。

ハラスメント

ハラスメントとは、他者への不快な言動が本人の意図に関係なく相手を不快にさせる、尊厳を傷つける、脅威を与えることを指します。職場でよくあるハラスメントとして、パワハラ、セクハラ、モラハラがあります。

パワハラとは、上司が部下に嫌がらせや暴言、暴力をすることです。また、セクハラとは、異性や同性からの性的な言動による嫌がらせを指します。モラハラとは、倫理や道徳に反した嫌がらせです。

労働管理

労働管理は、別名で労務コンプライアンスとも呼ばれます。企業が労働者に対して、労働管理の法律を守りながら職務に就かせることが目的です。例えば、残業時間が多くなりすぎて、社員が体調を崩す、残業代を目的に不正な残業の申請をする、何の理由もなく不当に解雇するなどは、コンプライアンス違反です。

景品表示法違反

景品表示法とは、商品やサービスの内容、品質、価格を偽って表示することを規制する法律です。また、価格の過度な高騰を防ぐために、最高額の制限も規定されています。例えば、商品の効用や見た目が、実際のものよりも優れているように表示したり、原産国を偽って表示したりする行為は、法律に抵触するだけでなくコンプライアンスにも反する行為です。

不正受給・脱税

国や自治体から支給される助成金や補助金を虚偽の申請により受け取ることは違反です。しばしば、業績悪化によって資金繰りが困難になり、企業の不正がなされるケースがあります。また、支払うべき税金の支払いが滞ることもコンプライアンス違反です。

反社会的勢力との取引

反社会的勢力との取引によるリスクは、法律違反だけではありません。契約違反や証券取引所の処分などさまざまな損失の可能性があるため、注意が必要です。

反社会的勢力というと、暴力団のイメージがありますが、犯罪組織の協力者たちも含めた広い意味があります。取引先が反社会的勢力だったと知らなかったとしても、少なからず企業の信用は損なわれます。

コンプライアンス違反を起こすとどうなる?

企業がコンプライアンス違反をした場合、罰金が課せられたり賠償金を請求されたりする可能性があります。信用を失った結果、株価の下落や売上の減少、離職の増加による人員の不足など、企業の存続に関わる深刻な事態へと発展しかねません。

企業だけでなく、企業に利害関係のある第三者への被害も考えられます。罰則を受けた場合、事業の縮小や倒産を余儀なくされるケースも多くあります。

コンプライアンスを遵守するためにすべき対策

健全な会社経営を推進するには、企業内で連携しながらコンプライアンスの重要性を浸透させることが大切です。本章では、コンプライアンスのシステムを構築するための対策を解説します。

内部監査の実施

ハラスメントをはじめとした社内でのコンプライアンス違反は、内部や上層部でもみ消される可能性があります。しかし、内部監査を実施すれば、企業の組織内でコンプライアンスが守られているかを監査できるため、コンプライアンス違反を未然に防いだり、早期に発見したりが可能です。

内部監査は、企業の倫理性を監視するだけはありません。内部監査をとおして、コンプライアンスへの意識を高め、健全で風とおしのよい職場環境を醸成するための啓蒙活動としても有用です。

コンプライアンスマニュアルを作成する

コンプライアンスの規定や罰則をマニュアルとしてまとめておくと、違反行為の防止や従業員が業務で守るべきルールの明確化に役立ちます。違反行為があった場合も、自社の方針が明らかになっているため、適正な処罰が可能です。マニュアルは、作成するだけで終わるのでは不十分です。マニュアルの内容を社員に周知し、組織内で浸透させてください。

コンプライアンスに関する窓口の設置

コンプライアンス違反を認知した場合、社員がいつでも相談しやすい環境づくりは重要性のあるポイントです。コンプライアンスに関する相談窓口を設置すると、風とおしのよい職場環境を作れます。ただし、窓口は設置するだけでなく、守秘義務や匿名性が守られるような、安心安全な相談環境が大切です。

コンプライアンス教育の実施

コンプライアンスへの意識を高めるには、定期的な研修の実施が効果的です。経営者や取締役といったキーパーソンと、普通の従業員とでは職責が異なるため、研修内容にも違いをもたせてください。上層部の倫理観は組織全体の方針を形作る影響力があるため、さらに深いコンプライアンスリスクへの理解が求められます。

コンプライアンス対策で重要なポイント

コンプライアンスに関する施策を構築する際、どのような点に配慮すればよいのでしょうか。コンプライアンス対策で重要性のあるポイントを解説します。

全社員が当事者意識をもてるようにする

コンプライアンス対策は、社員それぞれが自分ごととして、コンプライアンスリスクをとらえる意識づくりが重要です。小さな心がけや取り組みが、健全な経営への基盤となります。

すべての職員が当事者意識をもてるようにするには、社員教育の活用が有用です。自分ごととしてリスクや対策を認識してもらえるよう、社員同士のディスカッションやケーススタディーなどをとおして、理解を深められるように工夫しましょう。

監査や研修は定期的に行う

コンプライアンスの内容は、時代の流れによって変化するため、常に最新の情報にアップデートすることは重要性があります。また、法律も改定される場合があるため、変化に応じて新たに研修を設け、知識を新しくすることが必要です。

そのほか、定期的なタイミングでの研修の実施や監査などをとおして、社員へのコンプライアンスの重要性に対する意識づけの浸透が不可欠です。

まとめ

情報漏洩の問題の深刻化やグローバル経営の浸透、SNSによる拡散リスクにより、コンプライアンスの重要性は高まっています。ハラスメント、労働管理、反社会的勢力との関わりなどが、コンプライアンス違反の事例です。内部監査、マニュアル作成、研修、相談窓口の設置をとおし、組織全体での対策推進が求められます。

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