「地方からデジタル化を推進」をコンセプトに地元のリソースとアイデアでサービスを創出し、地域のデジタル化を支援している株式会社デジタルテクノロジー四国。
電子決済アプリの普及をはじめとしたDX推進を行う同社にて、営業課課長で電子決済アプリの加盟店の開拓やユーザー対応を担当している永井様と、同じく営業課の豊田様に今回、お話を伺いました。
電子決済アプリの普及をスタートさせるにあたり、反社チェックが必要となったためRoboRoboコンプライアンスチェックを導入されました。
RoboRoboコンプライアンスチェックを導入したことで、10件ほどの反社チェックが5分で完了し、ユーザー対応に割ける時間が増えたそうです。
今回は、導入に至った経緯や決め手となったポイント、導入後の効果についてお聞きしました。
目次
反社チェックの運用方法に困っており、想定では膨大な時間と人件費がかかる計算だった
──はじめに、貴社の事業内容について教えてください。
(永井)弊社はデジタルテクノロジー四国という会社で、2021年4月に設立した会社でございます。
伊予鉄グループの事業会社で伊予鉄総合企画という人材派遣や電車・バスのラッピング、愛媛県内の公共施設の指定管理事業会社があり、そちらの会社とビジネスパートナーであったRPAホールディングスと合弁会社として組ませていただいた会社でございます。
経緯としては、「地方からデジタル化を推進していきたい」という両社の思いが一致して始まった会社です。事業内容としては、大きく2つございます。
1つ目が企業様、自治体様に向けたDX化・業務効率化をご支援する部門で、2つ目が愛媛県内のお店・施設・乗り物で利用できるQR決済アプリ【みきゃんアプリ】という資金決済業務の事業の2つがございます。
──お二人の普段の業務や今後達成していきたいことなど、差し支えのない範囲で教えてください。
(永井)部門のミッションは、1店舗でも多く加盟していただいて、ユーザー様についても1人でも多くの方が利用してもらうというところをミッションとして掲げております。
加盟店様の方から「みきゃんアプリに参画したい」という意思を頂いておりますので、できるだけ早く進めていきたいとも思っております。
(豊田)私の業務の目標は、加盟店からご提出いただく申請書類を速やかに登録し、1日でも早く加盟店としてスタートできるようにしていただくことです。
また問い合わせ対応も丁寧に、かつ加盟店様・ユーザー様が安心してご利用いただけるよう心がけております。
(永井)おかげ様で、既にみきゃんアプリの加盟店様が1,400店舗を超え、ユーザー様も40,000人を超えております。
今後の目標として、200,000人登録を目指していきたいと思っております。
またみきゃんアプリを通じて、愛媛県内だけでなく県外からお越しの観光客にもユーザー様としてご登録いただく事で、より愛媛県を豊かにしていく、そんな未来を目指していきたいです
。
──今回RoboRoboを導入頂く前のコンプライアンスチェック業務について、抱えられていた課題を教えてください。
(永井)資金決済業を開始するにあたり、反社チェックを定期的に実施する必要があるということはわかりましたが、どういう調べ方があるのか、またどういう運用にしたら良いかという所がわからない状況でした。
そこで、対応策として2つの方法とそれに伴う課題を考えました。
一つ目の対応策が、Google検索で反社チェックを実施する方法です。「どこまで記事を追っかけなければいけないのか」「無限に時間もかかってしまう」という課題があると想定していました。
二つ目の対応策が、様々な協会加盟により情報収集を元にした反社チェックを実施する方法です。「入会費などのコストも嵩んでしまう」「様々な加盟協会から情報を取り始めたら整備ができない」などの課題を想定していました。
どちらの方法を選ぶにしても、膨大な人的コストが発生する事が想定されたため、反社チェックツールの選定に本当に困っておりました。
様々なデータを瞬時に調べられ、クラウド上でデータ保存ができるツールを探し求めていた
──反社チェックツールの利用を検討されていたとのことですが、どのような軸でサービス選びをされたのでしょうか?
(永井)様々な情報源から一回調べただけでどの記事を見たら良いかが瞬時にわかるようなツールを探していました。
また検索結果も印刷して残す形ではなくて、クラウド上で残るものであればもっと良いとも考えておりました。
理由としては、クラウド上にデータが管理されていれば、紙として印刷しなくてもそこを見ればいつでもほしい情報が確認できます。
かつ、承認フローを取るような二重チェックの運用を想定していたので、複数部署を横断した業務のシームレス化に繋がるという考えもありました。
──ツールやサービスに求めたポイントを踏まえ、RoboRoboに決められた評価ポイントを教えてください。
(永井)RoboRoboに決めたポイントとしては4つあります。
一つ目は、一括検索による工数削減です。各取引先様とネガティブワードの組み合わせで様々な情報源から一気に検索できるため、「どこまで調べれば良いのか」という課題解決につながっています。
二つ目は、AI自動判定による工数削減が可能かつ、見落としによるヒューマンエラーの防止です。調査結果が自動的に注目度別で表示されるので、どこまで記事を追うかの選定基準が明確化できました。
三つ目は、クラウド上でデータの一元管理ができるところです。取引判断や、チェック結果に対する記事全てがデータとしても保存できるため、二重チェック時にもシームレスな対応が可能でした。
最後の四つ目は、圧倒的コストパフォーマンスです。利用件数に応じたカスタマイズプランの提供があり、不要なコストが発生しない点に魅力を感じました。
──RoboRoboコンプライアンスチェックの貴社での活用方法を教えていただけますか?
(豊田)郵送で回ってくる書類の不備確認をし、RoboRoboで反社チェックを実施しております。
その後CRMツールへ手作業で顧客情報を入力し、入力した情報を元にみきゃんアプリの登録作業を実施しています。
同時に、紙媒体の書類のファイリングやデータ化などの管理業務、ユーザー様や加盟店様のサポート対応などを中心に行っております。
(永井)業務プロセスの中で、書類のファイリング・データ化、顧客情報の登録といった様々な業務が発生します。
そのため、Webからの申込フォームの整備による電子化という観点でしたり、その数ある業務をRoboRoboで一本化できるような事ができればより業務効率に繋がりますので、嬉しく思います。
──コンプライアンスチェック業務の流れと各工程にかかっている工数について教えてください。
(永井)反社チェック部分でお伝えすると、弊社豊田がRoboRoboへ企業名と代表者名をチェックし、「この店舗結果はこうでした」「この代表者名はこうでした」という結果だけPDF保存をし、それを私がチェックするという流れになっております。
現在は2名体制で反社チェック業務を実施しております。
1日平均10店舗と代表者名のチェックを計5分ほどで完了。他業務中にチェックが入っても隙間時間に実行可能
──RoboRoboを導入後にどのような効果を実感しましたか?
(豊田)Google検索を実施する事を想定した比較で言うと、反社チェック業務に対する時間が短縮できている事が効果として一番実感している点になります。
理由としては、膨大な情報量の中から一気に検索でき、更に注目度別に疑わしい記事を教えてくれるので、どの記事を見なきゃいけないかという選定基準も明確化できたからです。
(永井)反社チェック業務全てが網羅的に改善できたという点が効果として感じております。あとは機能面の使いやすさだけでなく、UIも見やすくわかりやすいと感じました。
──導入前と導入後で、使い勝手や想定していた効果にズレはありましたか?
(豊田)特にズレはなく、マイナスイメージはありませんでした。
反社チェックをするとなった時に最初は「難しそうだな」とは思ってたのですが、RoboRoboのシステム自体がわかりやすく直感的に操作が可能で、システムデザインともに使いやすいと考えております。
──今回RoboRoboを導入で新しく捻出した時間は、どのような業務に充てられていますか?
(豊田)RoboRoboを導入した事で、反社チェック業務が現状1日平均10店舗+代表者名のチェックを計5分ほどで終えられているので、日々増加していく加盟店様、ユーザー様からの問い合わせに対し、よりよい時間をかける事ができたと思っています。
そのため一連の業務の中で、差し込みで反社チェックの依頼が入ったとしてもすぐに反社チェックの業務が終わるのと、ある程度業務の時間帯を分けているため、他の業務に支障をきたす事なく業務を回せております。
──反社チェックに紐づく業務で改善したいものがありましたら教えてください。
(永井)今後予定している定期チェックを実施していく中で、「前後業務の連携ができたら良いな」とは思っております。
現在加盟頂いている店舗様の増加に加えて、定期的なチェックをしていかなきゃいけないと考えると、チェックの件数は倍増するので、「RoboRoboのわかりやすさとスピード感は非常に助けになる」と感じております。
(豊田)1日でも早く加盟店をスタートさせるという目標に対して反社チェック部分については時間短縮できておりますが、他のCRMツールとの連携など実現する事ができればより時間短縮に繋がると考えております。
──RoboRoboについてご要望や期待などありますか?
(永井)今まで検索期間を全期間で検索し記事のチェックをしておりましたが、今後定期チェックを実施する上で、検索当時の取得済み記事と定期チェック時の差分が出せたら良いなと考えていました。
今回のインタビューで、【チェック条件設定】の検索期間設定で検索期間を調整する事ができると知り、今後も期待できると思っております。
またCRMツールへの顧客情報の入力やデータ出力、みきゃんアプリの登録などの一連の業務がRoboRoboを起点に自動連携できたら良いなと思っております。
チェック条件設定に加えて、今回RoboRoboではAPI連携を低コストで行える事を知りましたので今後の活用を検討したいと思っております。