“すべての人が子育てを楽しいと思える社会”を実現するために、保護者や保育士の負担を軽減するサービスを提供しているBABY JOB(ベビージョブ)株式会社。そのサービスの一例が、日本初の紙おむつとおしりふきのサブスク「手ぶら登園」で、全国5,000箇所以上の保育施設で導入されています。
同社ではもともと、他社のツールを用いたコンプライアンスチェックを週次業務として行っていましたが、付随するアナログ作業の多さから課題を感じていたそうです。
その状況が、RoboRoboの導入により劇的に変化。「以前は丸1日かけていた作業が、約30分で終わるようになりました」と、人事総務部次長の川本真規子(写真右)さん、総務課の岡崎倫也さん(同左)は話します。RoboRoboに決めたポイントはどこにあったのでしょうか?お2人に詳しく伺いました。
目次
調査結果をクラウド上で管理できず、過去の調査履歴を探すのに手間がかかっていた
川本:弊社は、保育施設向け紙おむつとおしりふきのサブスク「手ぶら登園」や、保育施設探しをサポートする「えんさがそっ♪」など、忙しい保護者さんを応援するサービスを開発・運営しております。
2012年の創業時は待機児童問題を解決するために始めた保育施設の経営がメイン事業でしたが、保育施設に来られる保護者さんたちが毎日バタバタしてしんどそうだったのを見て、保護者さんの負担を少しでも軽減することができるサービスを始めたいと思うようになりました。
事業内容について語る川本さん
保護者さんの負担を軽減するために最初に注目したのは、おむつ問題です。保育施設に子どもを預ける場合、保護者さんは毎朝重い荷物と一緒に10枚前後のおむつを持参しないといけないことが大半です。しかも、おむつ一枚一枚に名前も書かなければなりません。これは忙しい保護者さんにとって非常に手間です。
そこで2019年、保育施設に直接紙おむつとおしりふきが届くサブスクリプションサービス「手ぶら登園」の提供を開始しました。これにより、保護者さんは「紙おむつ1枚1枚に名前を書いて持参する」という手間が無くなり、保育士さんは「おむつの個別管理」の手間が無くなるという、保護者さん・保育士さん双方の負担を軽減することができています。現在では全国5,000箇所以上の園に導入いただいております。
「手ぶら登園」は2020年度の日本サブスクリプションビジネス大賞を受賞
岡崎:私の場合は、朝出勤するとメールチェックや各種問い合わせへの対応をし、日時・週次・月次のルーティン業務の事前準備や実行をします。週次業務の中には、新規取引先のコンプライアンスチェックがありますので、RoboRoboを活用し、各社に問題がないかどうかを確認します。
毎日の業務について語る岡崎さん
川本:法令順守の観点から、新規取引先月200〜300件ほどのチェックをしていました。さらに、チェックして問題なかったことをデータとして残す必要がありましたが、当時利用していたツールは、検索結果をデータとして保存することができませんでした。
そのため、取引先情報を一件ずつ検索し、ブラウザの右上のPDF保存ボタンをクリックして、ファイル名を手動で変えて…という付随作業がありました。取引先は現在よりも少なかったのですが、担当者が一週間かかりきりで作業することもありましたね。
また、調査結果をクラウド上で管理できなかったため、いざ過去の調査履歴を見たいときに「どのファイルかな?」と探す手間もありました。
情報をクラウド管理でき、40〜50件分のチェックが約30分で終わる
川本:やはり、取引先情報を一件ずつ手入力し、PDFで保存する作業が負担だったためです。取引先の件数も年々増えるなか、コンプライアンスチェックにかける工数を減らすため、新規ツールの導入を決めました。
以前はPDF保存を一々手作業でしなければならなかったのが負担だった
川本:RoboRoboを含め2社のツールを比較・検討しました。決め手は、過去の調査履歴をクラウド上で管理できることでした。
岡崎:現状は、どのツールを利用したとしてもExcelやスプレッドシートなどの他社ツールとの連携は必須です。それであれば、どれだけ広い範囲をコンプライアンスチェックツールの中で行えるかが、自社によるアナログ作業を最小限に抑えるポイントになります。
RoboRoboは、わざわざPDF保存する必要がないため全体の工数が大幅に減りました。インターフェースも使い勝手が良く、フィルタリング検索や取引先のグループ分けができるのも良いと感じましたね。
岡崎:取引先の登録からチェック完了までがとにかく速いので、以前は丸1日かかっていた40件〜50件分の作業が約30分で終わるようになりました。
作業全体の流れも「チェックして承認」とシンプルなので、担当者の不在時も、マニュアルなしで誰もが同じ作業をすることができます。「コンプライアンスチェックの担当者が一人で抱え込まなければならない」という課題を解決できましたね。
RoboRoboは作業の属人化回避に一役買っているという
岡崎:RoboRoboのカスタマーサクセス担当者に「もっとこうした機能があれば嬉しい」と伝えたところ、バージョンアップの見通しをすぐに教えてくれたのは心強かったですね。「RoboRoboのことならなんでも相談してください」と親身で、細かい質問にも快く答えてくれました。
川本:コンプライアンスチェックツールに関わらず、サービスの導入前後で対応が一変する会社も残念ながらあるなかで、RoboRoboさんは「困っていることはありませんか?」と積極的にお声がけくださるのが印象的です。
RoboRoboによる業務効率化を、日常業務の改善に役立てている
岡崎:取引先のグループ分けが自動で行えるようになるとよいですね。例えば、現状は、取引先名や関連ワードの登録後、グループ分けを手動でしなければなりません。弊社では取引先ごとに番号が振られているのですが、そうした付加情報が取引先の登録時に入力できるようになれば、フィルタリング検索でグループ分けをより簡単にできると思います。
また、スプレッドシートで取引先や調査履歴を管理していますが、将来的にはタレントマネジメントシステム(※従業員の基本情報やスキルを一括管理できるシステム)のように、RoboRobo一つで、全体の流れが完結できるようになると嬉しいですね。
RoboRoboだけで業務が全て完結できれば理想
岡崎:数えきれないほどあります。例えば、RoboRoboでの取引先管理に使用するスプレッドシートでの作業一つ取っても「これは総務課のほかの業務にも活かせるのではないか?」と感じますし、RoboRoboのUIから日常業務へのヒントを得ることもあります。
川本:弊社の事業目標は、“すべての人が子育てを楽しいと思える社会”をつくること。このビジョンを世の中に広めるために、今後もRoboRoboを活用し、社内環境を整えていきたいと考えております。
すべての人が子育てを楽しいと思える社会の実現に向けて
ご協力ありがとうございました!
編集協力=きいてかく合同会社(いからしひろき・原 由希奈)