反社チェックの面倒な作業が驚くほどラクに『RoboRoboコンプライアンスチェック』

上場審査の信頼性を高めるJ-Adviserの選択──年間5,000件超のコンプライアンスチェックを効率化し品質向上も実現/名南M&A株式会社

東海地方を中心に中堅中小企業向けのM&Aコンサルティング業務を提供する名南M&A株式会社。2022年10月に東京証券取引所からJ-Adviser資格を取得し、TOKYO PRO Market(TPM)への上場を支援する企業として注目されています。

今回お話を伺ったのは、同社で事業戦略本部IPO支援部長を務める中嶋和典さんと、同部にてRoboRoboを利用している実務担当者のIさん。上場準備企業の審査における反社チェックの重要性とRoboRoboの活用について伺いました。

IPO支援において反社チェックは「ないことを証明する」重要な審査項目

まずは御社の事業内容について教えてください。

中嶋さん:私どもは地域金融機関様から売り手の情報をいただき、買い手とのマッチングを行っています。他のM&A会社と異なり、積極的な営業はせず、企業の売却を考えているお客様に適切な買い手をご紹介するのがメインです。単に高額で売るのではなく、従業員や取引先など全てのステークホルダーに喜んでいただける形を目指しています。結婚の仲人のような役割ですね。

導入例記事_名南M&A株式会社

自社の取り組みについて語る中嶋さん

J-Adviserとしてのお立場を教えていただけますか。

中嶋さん:当社は2022年10月6日に東京証券取引所からJ-Adviserの資格を取得いたしました。J-Adviserは、証券会社や証券取引所に代わってTOKYO PRO Marketへ上場する企業の審査を行います。現在10数社を支援しており、今年3月に1号案件であるテクノスマイル社を上場させることができました。

J-Adviserとして、IPO企業のどのような部分を重視していますか?

中嶋さん:まず継続的に事業が行われることが重要です。また、事業内容について法令違反や社会性に欠ける行為を行っていないことも非常に大切です。上場企業としての健全性を確保するためには、これらの点をしっかり審査しています。

反社チェックについてはどのように対応されていますか?

中嶋さん:上場予定企業が一次的に反社チェックを行った先に対して、我々もダブルチェックを行っています。これは審査の信頼性を高めるために非常に重要なプロセスです。実際には「ないことを証明する」作業です。反社会的勢力への該当がないことをきちんと確認し、その確認方法を東証にも説明する必要があります。そのための信頼できるツールとシステムとして、RoboRoboを選びました。

RoboRobo導入の決め手は「チェックの質とスピード」「可視化」「海外対応」

RoboRoboを導入した経緯を教えてください。

中嶋さん:以前からご縁があり、セミナーへの登壇依頼などをいただく中で関係が深まりました。当社もIPO支援の一環として企業の反社チェックをする段階になり、導入を決めました。

導入前はどのようにチェックしていたのでしょうか?

中嶋さん:それまでは某新聞社の情報検索サービスを手打ちで検索するなど、手作業中心でした。件数が少ない段階では対応できていましたが、スピードが求められるようになると、より効率的な方法が必要になりました。

他社製品と比較検討されましたか?

中嶋さん:前職の証券会社時代に他社製品を使用していた経験があり、比較をしました。使い勝手とコスト面を勘案して検討しました。

何が決め手となりましたか?

実務担当Iさん:3つのポイントがありました。1つ目は質とスピードです。我々は審査の最終段階として、短期間で全てをチェックする必要があり、大量のデータを迅速に処理できる点を重視しました。2つ目はチェックリストの可視化です。チェック履歴と判断履歴が1つのファイルになって出力され、1,000件レベルでの可視化が可能です。これは東証への証跡提示にも非常に有効です。3つ目は海外対応が進んでいる点です。特に初めての案件は海外取引も多かったため、この点は大きな決め手になりました。

操作性については、どうでしょうか?

実務担当Iさん:そうですね。操作性も非常に良く、導入時の動画マニュアルを見れば簡単に使いこなせます。実際に社内で複数名利用していますが、特別な説明なしでもすぐに使えるようになりました。

5,000件超のチェックも迅速かつ高品質に──導入後の成果とメリット

実際に導入されて、どのような効果がありましたか?

実務担当Iさん:まず1社目の案件では5,000件以上のチェックを行いました。初めての操作にも関わらず、調査対象の検索実行から最終判断までの作業が2週間程度で完了しました。チェック自体は非常にスピーディーで、支援先の対応に時間を費やせるようになりました。

具体的にはどのくらいの時間短縮になりましたか?

実務担当Iさん:法人のチェックは特に効率的になりました。RoboRoboの関連度レベル(高・中・低)の表示機能のおかげで、「高」中心の確認となり、他社の過去評価も参照できるため、非常に効率的です。

中嶋さん:やはりスピードと質の面での向上が一番大きいですね。また、チェックの証跡が可視化されるため、東証への説明にも使えます。そこが最大の利点だと思います。

現在はどのように運用されていますか?

中嶋さん:現在も同じような形で運用しています。これから上場予定の企業からリストをいただいて、チェックを行うという流れです。基本的には担当者がそれぞれの案件ごとに使用しています。

実務担当Iさん:私を含め複数名で使っていますが、実質的には案件担当者が1人で完結できるほど使いやすいツールです。

改善してほしい点はありますか?

実務担当Iさん:個人名検索の精度向上を期待しています。現状では同姓同名の方が多くヒットしてしまうので、年齢や住所などで絞り込める機能があるとよいですね。また、無害なサイト(転職サイトなど)も「高」レベルで出てきてしまうことがあるので、AIでフィルタリングしていただけるとさらに便利だと思います。

もう一つは、OR検索の機能があるとより深く調査できると思います。現在はAND検索のみなので、より広範囲に調べたい場合は複数回検索する必要があります。

今後求められる機能として何がありますか?

中嶋さん:今後のアップデートで期待したいのは「注意喚起リスト」のような機能です。反社ではないものの、反市場勢力として注意が必要な方々のデータベースがあると便利ですね。たとえば、過去に金融証券取引法違反で処罰されたような方が株主にいると上場審査に影響します。こういった要注意リストがあれば、私たちの業務効率も上がります。

最後に、RoboRobの利用を検討されている方へのメッセージをお願いいたします。

中嶋さん:RoboRoboは有名企業に広く導入されており、 IPO支援実績が圧倒的に多い点が大きな信頼材料です。IPO審査のような重要な場面では、信頼性の高いツールを選ぶことが不可欠です。

実務担当Iさん:反社チェックは地道で生産性が見えにくい作業ですが、会社の成長には不可欠です。特に管理部門は上場準備で多忙を極めますので、RoboRoboを導入して業務効率を高め、その時間を他の戦略的業務に当てることをお勧めします。最終的にTOKYO PRO Marketに上場するという目標達成のために、効率的なツールの活用は非常に重要です。

中嶋さん:もう一つ、反社チェックや反市場勢力チェックのコストは必須だという認識を持つことが大切です。「やらされている」ではなく、会社のリスクを防ぐための第一歩として捉え、真摯に取り組むことが上場への近道になると思います。

本日はありがとうございました。

取材協力=きいてかく合同会社(いからしひろき)