AIエージェントとは、目標達成に向けて自律的に動作する人工知能です。生成AIはこちらの指示(プロンプト)に対して回答するだけであるのに対し、AIエージェントは目的に向けて自発的に情報収集や分析、状況判断や意思決定を行います。
つまり、人のように自律的な判断と行動ができるといえます。AIエージェントを業務に導入すると業務を迅速に行えるだけでなく作業品質の向上や採用コストの削減など、さまざまなメリットがあります。
そこで本記事では、AIエージェントの仕組みや種類を分かりやすく解説。そのうえで、AIエージェントのメリットや導入事例もご説明します。
目次
AIエージェントとは?一言でわかりやすく解説
AIエージェントとは、人から細かい指示を受けなくても目的達成のために自律的に考え、行動するAI(ソフトウェア)です。
従来の生成AIは「聞かれたことに答える」「指示されたことだけをこなす」存在でした。一方でAIエージェントは、「やるべきことを自ら判断し、実行まで担う存在」です。
業務プロセス全体を任せられる点が最大の特長といえます。
AIエージェントの定義と機能
AIエージェントは状況を観察し、推論し、計画を立てて行動するAIです。Google Cloudの公式サイトでは、「AIを使用してユーザーの代わりに目標を追求し、タスクを完了させるソフトウェア システム」と定義されています。(※1)
主な機能は以下のとおりです。
- 最適解を導く推論能力
- 状況を把握する観察能力
- 行動手順を設計する計画能力
- 人間や他のAIエージェントと協力する能力
- さまざまなツールを使いこなす行動能力
- 実行後に改善する学習能力
学術的にも、推論と行動をどちらも行う存在として記述されています(※2)。
AIエージェントと生成AI・AIアシスタントの違い
AIエージェントと生成AIやAIアシスタントの違いは、主に以下のとおりです。生成AIも、AIアシスタントに含まれます。

(※1)
最大の違いは、AIエージェントは「意思決定」ができる点です。また最適な意思決定を行うために、状況の観察や必要な情報の整理、推論まですべて自律的に行います。
つまりAIエージェントを導入すれば、生成AIやAIアシスタントに出していた細かいプロンプトやアウトプットの確認は不要になります。またAIエージェントは実行まで担うため、ツールの選定や手を動かす作業すら自動化できるのが特長です。
たとえば通販サイトで「1万円以内でイヤホンを購入する」場合、生成AIとAIエージェントでは以下のとおりできることに大きな差があります。

こうしたAIエージェントの機能は人手不足の現場を支えるだけでなく、より市場にマッチした商品開発や事業戦略の最適化など経営の品質向上にも大いに役立ちます。
AIエージェントの種類
AIエージェントは、設計や誰が利用するかによって分類できます。では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
仕組みによる分類
AIエージェントを仕組み(設計)で分類すると、大きく5種類に分けられます。
| カテゴリ | 詳細 |
|---|---|
| 反射(リフレックス)エージェント | 事前にインプットした条件や過去のデータを参照し行動する |
| 目標ベースエージェント | 目標達成を最優先とし、最適な手法を選定し行動する |
| 効用(ユーティリティ)ベースエージェント | 成果の最大化を最優先とし、推論や判断を行う |
| 学習エージェント | 経験から学習し行動パターンの精度を上げる |
| 階層型エージェント | 階層ごとに配置されたAIエージェントが独自に行動する
(複雑なタスクを分解し、下位のエージェントに割り当てる) |
任せたい内容に応じて、どのような設計のAIエージェントを採用するか検討しましょう。
利用者による分類
利用者(ユーザー)によってAIエージェントを分類することもできます。
| 企業型AIエージェント | 業務の最適化・自動化などを目的とする |
| 個人型AIエージェント | 個人に最適化したサポートを目的とする |
企業型エージェントでは、業務プロセスの効率化や自動化、人手の省力化などを目的に導入されるケースが多くあります。
一方、個人型AIエージェントは、個人の健康や生活全般を支えるケアエージェントとしての側面が強い傾向です。
AIエージェントを導入するメリット
企業がAIを導入するメリットは、主に以下のとおりです。
- 業務の迅速化
- 業務品質の向上
- コストの削減
- セキュリティ向上
普段生成AIやCopilotを使っている企業ほど、一気通貫で業務を任せられるAIエージェントの恩恵を実感しやすいでしょう。
業務の迅速化
AIエージェントは、目的達成までのプロセスを自動で最適化します。特にAIの得意とする膨大なデータの集計や調査、分析などは人の作業速度を大幅に超越するケースが少なくありません。
さらに判断までを自律的に行うため、「決裁待ち」や「判断に悩む時間」が減ります。たとえば商品開発、デザイン、マーケティングといったさまざまな部署でAIエージェントは活躍できます。
たとえば月次レポートの作成一つとっても、Copilotなどの生成AIを使う場合は「ここからデータを抽出して」「議事録を要約して」「最適な関数を教えて」など複数の指示が必要です。
一方AIエージェントなら「月次レポートを作成して」の一言で、必要なデータの整理からレポート作成まで迅速に実行できます。
業務品質の向上
AIエージェントは判断のブレやケアレスミスが起きません。一定の基準で、大量の業務を安定処理できるのが特長です。
たとえば法務部の契約書チェックや取引先のコンプライアンス調査といった慎重な判断が求められる業務でも、業務の精度を保ったままスピーディーに処理できます。
関連記事:【成功事例】反社チェックを自動化する方法!AI・RPAは使える?
またCopilotなどの生成AIはプロンプトによってアウトプットのブレが生じます。しかしAIエージェントは社内情報や過去データを自発的に参照できるため、常に同じ品質でアウトプットが可能です。
ミスや抜け漏れも自己チェックできるため、生成AIに比べると大幅に作業品質が向上します。
コストの削減
AIエージェントには導入費用が発生します。しかし、中長期的に見ると、以下のコスト削減が期待できます。
- スタッフの育成コスト
- 離職による新規採用コスト
- ミスのリカバリーコスト
- コミュニケーションコスト など
スタッフの採用には、広告掲載や面談、育成などさまざまなコストがかかります。さらに必ずしも長く在籍してくれるとは限りません。短期離職も珍しくない昨今、AIエージェントは人的リソース確保に向けたあらゆるコストの削減につながります。
また24時間夜間もフル稼働できるという点でも、大きなメリットがあります。
セキュリティ向上
AIエージェントは、2つの意味でセキュリティの向上に貢献します。
1つは、業務に携わる関係者が減ることで業務の秘匿性を担保できる点です。AIエージェントは1つの業務を実行まで一気通貫で行えるため、機密性の高い業務を担うのにも向いています。
さらにアクセス権限を厳密に制御したり、操作ログを完全保存したりすることも可能です。人が触れない領域で処理可能なので、人為的な権限の設定ミスなども発生しにくいメリットがあります。
2つめは、情報システム部やセキュリティ担当者の負荷を軽減できる点です。AIエージェントにシステム管理を担わせれば、常時監視や自動判定により、人的リスクを抑制できます。
また外注リスクやコストの低減にも有効です。
関連記事:反社チェックをアウトソーシングしたいときのおすすめサービス5選
AIエージェント導入の注意点
AIエージェントの導入時には、以下の点に注意しましょう。
- セキュリティ設計
- 業務のブラックボックス化
- 費用対効果
- 自社業務との適合性
特に企業で導入する場合、情報漏洩リスクには注意が必要です。AIエージェントは人為的なセキュリティリスクの懸念はありません。ただし、システムの設計そのものに脆弱性がある場合、顧客情報の流出などが起こりかねません。
またAIエージェントは独自に判断をし実行するため、プロセスがブラックボックス化してしまうケースがあります。AIエージェントの判断基準や思考プロセスは管理者側で把握しておくことで、万が一のときの軌道修正がスムーズになります。
費用は月数万円程度から導入できるサービスもありますが、パッケージ型だと自社の業務とマッチしないケースもあります。一から自社向けにAIエージェントを設計するとなると数百万単位で費用がかかる場合もあるため、費用対効果や任せたい業務の要件整理が重要です。
関連記事:Sansanリスクチェックとは?反社チェックツールの料金や導入事例を紹介
AIエージェントの導入事例
AIエージェント「LegalOn Cloud」の導入事例を紹介します。

某電鉄株式会社様は、法務専任部署がなく経営企画室の5名が兼務で年間150件超の非定型契約に対応しており、専門知識不足や審査品質のバラつきが深刻な課題でした。
そこで「LegalOn Cloud」を導入し、AIレビューによるダブルチェック体制を構築。その結果、専任担当者ゼロでありながら年間150件以上の契約審査を遅滞なく処理する高効率なフローを実現しました。
さらに、約200件の契約データをナレッジとして蓄積・活用することで、参照時間を短縮しつつ審査精度の持続的な向上に成功しています。(※3)
他にもAIエージェントの活用例や導入事例を知りたい方は、「AIエージェントの活用事例|業務別・企業別にできることと成果を解説」をご覧ください。
AIエージェントに関するFAQ
AIエージェントは今後のビジネスを支える重要な存在です。しかし一方で「AIアシスタントとの違いが分からない」「導入コストが不透明で検討しづらい」といった声も少なくありません。
ここでは、AIエージェントについてよくある疑問をFAQ形式で分かりやすく解説します。
AIアシスタントとAIエージェントの違いは?
AIアシスタントとAIエージェントは混同されがちですが、役割と自律性のレベルに大きな違いがあります。
AIアシスタントは、基本的に「人の指示を受けて動く存在」です。たとえば、ChatGPTのように質問に答えたり、文章を作成したり、要約を行ったりするツールが代表例として挙げられます。あくまでユーザーの入力を起点として処理を行い、次のアクションを自ら判断することはありません。
一方、AIエージェントは、目的達成のために自律的に思考・判断・行動できる存在です。あらかじめ設定されたゴール(例:リード獲得数の最大化、問い合わせ対応の自動化など)に対して、以下のような一連のプロセスを、人の細かな指示なしで進められる点が特徴です。
- 状況を把握する
- 必要なタスクを分解する
- 複数のツールやシステムを横断して実行する
- 結果をもとに次の行動を調整する
簡単にいうと、以下のようなイメージに近いでしょう。
| AIアシスタント | 優秀な秘書 |
| AIエージェント | 業務を任せられる実行担当者 |
AIエージェントの導入費用の相場は?
AIエージェントの導入費用は、用途・開発方法・連携するシステムの規模によって大きく異なります。ここでは一般的な相場を見ていきましょう。
まず、既存のAIエージェントサービス(SaaS型)を利用する場合は、月額数万円〜数十万円が平均的です。カスタマーサポートや営業支援など、用途がある程度パッケージ化されているケースでは、比較的低コストで導入できます。
一方で、自社業務に最適化したカスタムAIエージェントを開発する場合は、初期費用で数十万円〜数百万円以上かかるケースも珍しくありません。特に、社内データベースやCRM、MAツールなど複数システムと連携させる場合や、高度な判断ロジックを組み込む場合は、開発・検証コストが増加します。
また初期費用だけでなく、以下のようなランニングコストも発生します。
- AIモデルの利用料(API費用)
- 運用・チューニング費用
- セキュリティ・監査対応コスト
導入検討時には「AIエージェントを導入すること」自体を目的にするのではなく、どの業務を、どこまで自動化・省人化したいのかを明確にしたうえで、費用対効果を見極めましょう。
反社チェックはRoboRoboAIエージェントがおすすめ

反社チェック業務はとくに、正確性・網羅性・説明責任が同時に求められます。しかし現実では、人手による確認作業に多くの時間が割かれているケースが少なくありません。
こうした反社チェックの効率化は、RoboRoboコンプライアンスにお任せください。RoboRoboコンプライアンスは反社チェックに特化したAIエージェントです。単なるチェックツールではなく、業務判断を支援し実行まで担います。
たとえば反社会的勢力チェックや取引先調査など、属人化しやすい業務を自律的に遂行。人が行っていた判断プロセスを、AIエージェントが高度な品質で再現します。
業務効率とガバナンスの両立を可能にするツールです。
AIによる健全性の評点化

RoboRoboでは、取引先の健全性をAIが定量的に評点化します。チェック結果は、「該当・非該当」だけでなく、リスク要因を5つに分解し詳細なスコアとして可視化可能です。
これにより判断基準が明確になり、社内での説明も容易になります。また過去データとの比較も可能で、継続的なリスク管理にも役立ちます。
AIエージェントにいつでも相談できる

RoboRoboコンプライアンスは反社チェックの周辺業務も担います。たとえば取引停止になった企業へのメール文作成や、チェック結果の根拠となるデータ抽出など。
いつでもチャット形式で、AIエージェントに相談できるのが特長です。まさに法務部の人材が1人増えたかのような感覚で利用できます。
AIがレポート作成を自動作成!

RoboRoboコンプライアンスは、AIが調査結果を基にレポートを自動生成します。社内や監査で提出できるレベルのレポートがアウトプットされるため、手作業で報告書を作る業務の削減にもつながります。
さらに手作業による転記ミスを防げるといったメリットも。それぞれの担当者が本来注力すべき判断業務に集中できます。
まとめ
AIエージェントは今後、企業や私たち個人の生活により深く関わる存在になるでしょう。特にビジネスの場面では、こうしたテクノロジーをいかにうまく使うかが経営において非常に重要なポイントといえます。
とくに人的リソースの集中しやすいバックオフィス業務では、RoboRoboコンプライアンスの導入がおすすめです。反社チェックや評価分析、レポートの作成などを一気通貫で自動化できます。
基本料金2万円/月とチェック1件あたり100円~というシンプルな費用体系が特長です。ぜひ導入実績は9,000社以上の、AIエージェントRoboRoboコンプライアンスをお試しください。
【参考】
※1 「AI エージェントとは」を加工し作成
※2 「SYNERGIZING REASONING AND ACTING IN LANGUAGE MODELS」を加工し作成
※3 「広島電鉄株式会社 | LegalOn(リーガルオン)」を加工し作成


