反社チェックは手間がかかるため、アウトソーシングして効率化を目指したいと考える方も多いのではないでしょうか。
とは言え、依頼できる調査会社が多くどれを選んだらよいのか、何を基準に選んだらよいのか迷ってしまうものでしょう。
そこでこの記事では、反社チェックのアウトソーシング先を選ぶポイントやサービスを提供している調査会社、さらに調査会社よりも効率的に高精度の反社チェックができる便利なツールも紹介します。
記事を読み終わる頃には、自社にあったサービスを選べるようになっていることでしょう。
アウトソーシングを検討している方はぜひご覧ください。
アウトソーシングの利用がおすすめなケースについても言及しているので「まだ自社がアウトソーシングすべきなのか決めかねている」という方にもおすすめです。
目次
反社チェックのアウトソーシングとは
反社チェックはアウトソーシング(外部委託)できます。
反社チェックは時間や手間がかかるものです。
自社で行う場合にはGoogleなどの検索エンジンにて、1つずつ検索して検索結果を上から順番に1つずつ確認しなければなりません。
しかし、自社調査を続けていると反社チェックの担当者は、通常業務まで手が回らなくなることもあります。
スキルが不十分でそもそも反社チェックの担当者にふさわしい人材がいないケースもあるでしょう。
そのほか、人の目による調査結果の精査ではどうしてもムラが出てしまうという問題もあります。
担当者が複数いる場合には各々のさじ加減の違いから、よりムラが気になることでしょう。
「チェックしている時間がない」「担当できる人材がいない」「調査のムラが気になる」という場合には、アウトソーシングの利用がおすすめです。
自社での調査と比較して、社員の負担軽減に加えて属人化を防げるからです。
料金については1件あたり1〜8万円くらいが相場になっています。
現在の反社チェックにかかっている人件費と比較して、どちらがコスパがいいのか考えてみるとよいでしょう。
その際には、反社チェック自体は売上につながらないことを考慮すると、より後悔のない選択ができます。
反社チェックのアウトソーシングの種類
反社チェックのアウトソーシングには以下2種類があります。
- 一括調査
- 追加調査
反社チェックの流れとしては、まず一括調査を行ってその後に追加調査を行うのが一般的です。
チェックしたい対象をまとめて一括調査し、リスクが高いと判断した内容について追加調査を行うのです。
一括調査
一括調査は多くの調査対象をまとめて一気に調査する方法です。
新聞記事やネット記事をはじめとしてブログやSNSなどの媒体で、反社会的勢力と関わっている形跡がないかを調べます。
自社調査ではGoogle検索で1つずつ確認する必要がありますが、調査会社にアウトソーシングすれば調査対象のデータを伝えるだけで済むのが魅力です。
ただ、膨大なデータを扱う一括調査ではアウトソーシングをすると、費用が高額になる可能性が高いです。
費用を安く抑えたいなら有料ツールの利用も検討してみましょう。
ちなみに『RoboRoboコンプライアンスチェック』なら、取引先1件あたり100〜200円で調査できます。
初期費用も無料で調査件数に応じた料金設定なので、無駄なコストも発生しません。
チェックでは新聞記事やネット記事を一括で調べられます。
再検索の手間がないのが魅力です。
「反社チェックにかかる費用を安くしたい」という方は導入を検討してみてください。
追加調査
追加調査は、一括調査した結果、反社会的勢力と関わっている可能性が高いと判断した対象についてさらに詳しく調査するものです。
一括調査だけではわからない事実関係について、現地調査や内偵調査を行って探ります。
調査会社によっては現地調査などを請け負っていないこともあるので、事前に確認するのを忘れないようにしましょう。
調査会社への依頼はツールの利用に比べて料金が高いことがほとんどです。
一括調査はツールで実施し、追加調査が必要なときだけ調査会社に依頼するのがおすすめです。
ただし、一括調査であってもアウトソーシングの利用がおすすめなケースがあります。
「調査結果をまとめる作業をしたくない」「とにかく自社社員を反社チェックに取られたくない」という場合には、調査会社に依頼して結果の集計まで行ってもらうとよいでしょう。
「反社チェックが必要な理由と具体的な取り組み」の記事では、アウトソーシングやツール以外の反社チェックの方法を紹介していますので、併せてご覧ください。
反社チェックのアウトソーシングを行う調査会社の選び方
反社チェックをアウトソーシングしても、調査の質が低かったり思ったより効率が上がらなかったりしたら困ってしまいますよね。
アウトソーシングを利用するなら、調査会社についてリサーチした上で適切な会社を選ぶことが重要です。
調査会社を選ぶ際には、以下4点に注目してみてください。
- 調査範囲
- スクリーニングの方法
- 納期
- コスト
➀調査範囲
どこまで調査してくれるのかを確認しましょう。
反社チェックでは何のデータを調べるのかという明確な決まりはありません。
そのため、自社がどこまでリスクマネジメントに重きを置いているのかで決めていくのが一般的です。
反社チェックの範囲としては以下が挙げられます。
- ネット記事
- 新聞記事
- 専門データベース
- SNSなどのプラットフォーム
- 現地調査
調査会社によって調査の対象としている情報源が異なります。
より多くの情報源を調査するほど反社会的勢力を確実に排除しやすくなります。
また、追加調査で利用するなら現地調査をしてくれる会社がおすすめです。
自社が行う調査の内容やリスクマネジメントへの考え方によって、適切なサービスを選んでみてください。
➁スクリーニングの方法
ネット上の記事や新聞の記事などのデータを調べることを、スクリーニングと呼びます。
直訳すると「ふるい分け」「審査」といった意味をもつ言葉です。
反社チェックにおいては一括調査のことを指し、危険因子を含んでいないかを確認する意味で使われます。
アウトソーシングする際には、その調査会社がどんなスクリーニングの方法を採用しているのかに注目してください。
たとえば有料ツールのようなシステムで自動的に調査するだけの場合、必要以上に検索キーワードに引っかかってしまうことがあります。
要するに、本来は関係のない記事まで確認する必要があり、反社チェックの効率化につながりにくいのです。
逆に専門家がツールの調査結果を精査して見るべきものを選別してくれたり、ツールの機能によって優先順位をつけたりしてくれるものがおすすめです。
こういった工夫があり、反社チェックを効率化しやすいサービスを選んでみてください。
③納期
調査結果がどのくらいで納品されるかという視点も忘れないでください。
納期が早ければ仕事のスケジュールが組みやすく、迅速に動けるからです。
生産性を高めたい場合には、納期が短くすぐに結果が受け取れるサービスを利用してみましょう。
ただし、現地調査を依頼すると納期が長くなる傾向にあります。
より詳しい関係性を調べる追加調査では、時間をかけた現地調査も必要です。
納期にこだわりすぎて調査の質を落としてしまわないように注意してください。
調査すべき内容が多く現地調査が必要のない一括調査の場合には、有料ツールを使う方が納期が早く便利です。
状況に応じて使い分けるとよりスムーズに反社チェックができるでしょう。
④コスト
依頼料がどのくらいかかるのかも確認しましょう。
自社の予算にあっているかはもちろん、自社調査をした場合と比較してコストパフォーマンスはよいのかも考慮してください。
料金を安く抑えたいなら有料ツールの利用もおすすめです。
人が介入しないのでツールの方が調査会社への依頼よりもリーズナブルなのです。
ちなみに『RoboRoboコンプライアンスチェック』なら1件あたり100円〜調査できます。
調査したいときだけ支払いの従来課金、調査対象が多数ある際におすすめな月額課金の2パターンをご用意。
自社の調査件数・頻度にあわせて利用できるため、無駄なコストがかかりません。
反社チェックのアウトソーシングサービス
反社チェックのアウトソーシングを依頼できるサービスを5つ紹介します。
- リスクモンスター
- キャスティングロード
- トクチョー
- レストルジャパン21
- 中央情報センター
ちなみに『RoboRobo与信調査代行』なら、反社チェックと与信調査を同時にアウトソーシングできます。
新規の取引先の場合、反社チェックだけでなく支払い能力を確認する与信調査が必要です。
別々に依頼することも可能ですが、データがまとまらず管理に手間取ったり、コストがかかりすぎたりしてしまいます。
『RoboRobo与信調査代行』なら1クリックで同時に調査でき、さらにデータもまとめて管理できるので便利です。
料金も与信調査1件あたり1,600円、反社チェック1件あたり100円〜とリーズナブルなので、コストをおさえたい方に最適です。
サービスの利用もかんたん3ステップで完了します。
反社チェックと与信調査の効率化・コスト削減を目指したい方は、利用を検討してみてください。
➀リスクモンスター
引用:リスクモンスター
リスクモンスターは一括でスクリーニングを行ってくれる反社チェックサービスを提供しています。
過去30年以上の新聞や約150の雑誌などから調査してくれます。
Excelファイルにてデータを渡してもらえるので、日頃からExcelを利用している企業におすすめです。
また、調査したい会社の名前しかわからない場合でも、代表者の名前や役員名を探し出して調査してくれます。
料金については調査件数や内容によって異なるので、公式サイトから問い合わせてください。
②キャスティングロード
引用:キャスティングロード
キャスティングロードの反社チェックは、人名だけで調査できて2日間で納品されるのが特徴です。
手軽さがあるので、初めてアウトソーシングする方や手間を省きたい方におすすめのサービスです。
さらに、自社の要望にあわせて定期的にスクリーニングを行ってくれます。
同じ会社に頼むほうが話がスムーズに進むので助かりますね。
料金は月額1万円に加えて、検索件数に応じて「個人1件100円」「法人1件300円」が必要です。
③トクチョー
引用:トクチョー
トクチョーは50年以上にわたって反社チェックサービスを行っている老舗です。
ノウハウが確立されているので、調査の質が高いことに定評があります。
関係機関などへの取材も行ってくれるため、ツールの使用だけではわからない実情も探れるでしょう。
国内での調査は8万円、海外での調査は13万円です。
④レストルジャパン21
引用:レストルジャパン21
レストルジャパン21は独自のデータベースによる反社チェックを行ってくれます。
自社調査だけでは調べきれない情報にもアクセスできるでしょう。
さらに不当請求防止担当者の派遣も利用できます。
不当請求をされそうな状況であれば、派遣サービスもあわせて利用すると安心です。
料金は1件あたり5,000〜8万円です。
⑤中央情報センター
引用:中央情報センター
中央情報センターは新規上場の際の反社チェックを行っています。
調査したい取引先の周辺に取材をする現地調査も行ってくれるので、より正確な情報が得られるでしょう。
データチェックのみなら1週間程度、取材も行う場合には2週間程度で納品されます。
料金は3万5,000円~10万円です。
反社チェックに手軽さを求めるなら「RoboRobo」
反社チェックのアウトソーシングは、自社に人材リソースがない場合になどに便利です。
しかし、以下のようなデメリットがあるので、自社の状況によっては利用が適さないケースもあります。
- コストが高い
- 時間がかかる
- データ管理が大変
以上のデメリットを避けたい場合には、有料ツールの利用がおすすめです。
ツールなら調査会社への依頼より低コストでありながら、大量のデータを一括検索できて手間がないからです。
ちなみに『RoboRoboコンプライアンスチェック』なら、データを一括で保存できたりAI判定によって優先的に確認すべき情報をピックアップしてくれたりします。
反社チェックにかかる時間と手間を大幅に削減できるのです。
反社チェックを効率化していきたい場合には、ぜひ活用してみてください。
まとめ
反社チェックのアウトソーシングサービスについて紹介しました。
アウトソーシングを利用すれば、担当者による質のばらつきや人材不足などの問題を解決できます。
これらの問題を抱えている場合には利用を検討してみてください。
しかし、アウトソーシングは納期が遅かったり、コストが高かったりするデメリットもあります。
素早く低コストで利用したい場合には有料ツールの利用がおすすめです。
自社の方針にあわせて使い分けてみましょう。