反社チェックは、企業が取引先や関係者との関係を慎重に評価し、反社会勢力との関与を避けるために重要なプロセスです。
本記事では、過去に法律事務所に勤務し実際に反社チェック業務を行っていた筆者が、日経テレコンを用いた反社チェックのメリットとデメリットを説明します。
また、効果的な反社チェックツール選びのポイントについても解説します。
結論をいうと、日経テレコンは企業情報の収集には効果的なツールではありますが、やはり反社チェック専門のツールには及ばない部分もあります。
そこでおすすめなのが、『RoboRoboコンプライアンスチェック』です!
『RoboRoboコンプライアンスチェック』では、ワンクリックで最大1,000件までの一括検索が可能であり、インターネット横断検索の結果をAIが自動判定することにより、担当者の負担を最大98%軽減できます。
目次
日経テレコンは反社チェックに使える?日経テレコンの特徴
引用:日経テレコン公式サイト
反社チェックツールにはさまざまなものがありますが、注目度の高いツールとして日経テレコンがあります。
日経テレコンは、日本経済新聞社が提供する情報サービスであり、経済・企業情報を提供するだけでなく、反社チェックにも活用できます。
以下からは、日経テレコンの特徴を紹介します。
日経テレコンの特徴① 750以上の媒体をチェックできる
日経テレコンは、日本経済新聞をはじめとする750以上の国内外の新聞・雑誌、報道機関の情報を網羅しています。
これにより、取引先や関係者が反社会勢力との関わりを持っているかどうかを確認するための情報収集が容易になります。
反社チェックでは、調査対象が反社会的勢力であるとの直接的なエビデンスを得ることは難しいため、複数の情報ソースから得られた間接的なエビデンスを積み重ねて推認するほかありません。
したがって、情報収集限が多い日経テレコンは、反社チェックツールとしても利用できる検索ツールといえます。
日経テレコンの特徴➁ 海外情報もチェックできる
日経テレコンは、世界各国の情報を提供しており、海外の取引先や関係者に対しても反社チェックを行うことができます。
特にグローバルに展開している企業にとって、海外情報をもとにした反社チェックは重要な要素となります。
したがって、海外の取引先との反社チェックを行う場合は、日経テレコンが有用といえるでしょう。
日経テレコンの特徴③ 他の日経サービスと連携できる
日経テレコンは、日経の他の情報サービス(日経電子版、日経BPなど)と連携することができます。
これにより、さらに幅広い情報を活用して反社チェックを行うことが可能です。
また、日経テレコンが提供する検索機能やアラート機能を利用することで、効率的に反社チェックを行うことができます。
日経テレコンで反社チェックを行うメリット
日経テレコンを利用して反社チェックを行うことには、以下のようなメリットがあります。
メリット① ソースが報道資料であり信頼性が高い
日経テレコンが提供する情報は、主に報道機関が発行する新聞・雑誌やプレスリリース、その他の信頼性の高い情報源に基づいています。
これにより、反社チェックにおいても、調査対象となる企業や関係者に関する情報の信頼性が高まります。
また、報道資料は定期的に更新されるため、最新の情報を把握することができます。
メリット② 過去の情報も調べられる
日経テレコンは、過去の記事や情報も含めて検索・閲覧することができます。
これにより、過去に反社会勢力との関与が報じられた事例や、関係者に関する過去の情報を調査することが可能となります。
過去の情報を参照することで、企業や関係者の背景や経緯を把握し、より正確な反社チェックが行えます。
また、過去の情報を蓄積・分析することで、反社チェックの効率化やリスク管理の向上にも繋がります。
日経テレコンで反社チェックを行うデメリット
ここまでは、日経テレコンの概要や、利用するメリットを解説しました。
日経テレコンには反社チェックにおける他社のツールにはない強みがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
デメリット① 登録できる取引先が50件と少ない
引用元:日経テレコン公式サイト
日経テレコンで反社チェックを行う際、登録できる取引先の数が50件と限られているため、多数の取引先を持つ企業にとっては不十分な場合があります。
反社チェックでは、単に取引先等の会社名を調査するだけではなく、その代表者や株主、主要取引先もチェックしなければならないため、チェック対象の数は膨大なものとなります。
このため、大規模な企業や多くの取引先を抱える企業には、より多くの取引先を登録できる専用の反社チェックツールの利用が適切です。
『RoboRoboコンプライアンスチェック』では、最大1,000件までの一括検索が可能であり、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)連携により顧客管理ツールとも連携できるため、チェック以外のノンコア業務の負担も軽減できます。
デメリット➁ スクリーニング機能がなく目視チェックが大変
日経テレコンには、反社チェックに特化したスクリーニング機能がありません。したがって、情報の確認や分析には目視チェックが必要となり、労力や時間がかかることがデメリットとなります。
さらに、証跡保存は1件ずつのみ。検索結果をExcelなどの外部ツールで保存しまとめる必要がありかなり手間がかかります。
反社チェック対象の企業が少なかったり、チェック期間に余裕があったりする場合は問題ないかもしれませんが、急ぎで多くの取引先をチェックする場合は他の反社チェックツールを利用することを推奨します。
デメリット③ スタンダードプランは年間契約のみ
日経テレコンのスタンダードプランは、年間契約が基本となっており、短期間の利用や一時的な利用には不向きです。さらに、検索結果の一覧を見たり、記事内容を確認したりすると追加で検索費用が発生します。
反社チェックだけを目的とした場合、日経テレコンより他の反社チェック専用サービスの方が柔軟に利用できる可能性が高いでしょう。
会社によっては、新規獲得した営業先のチェックと、年度末などに行う既存顧客の一斉チェックなど、タイミングによってチェック件数が異なる場合も多いと思います。
例えば『RoboRoboコンプライアンスチェック』の場合、1件から利用できる従量課金プランがあるため、調査件数が少ない場合でも気軽に利用できます。
また、導入費用や月額基本料金もかからないため、従量課金プランの場合にはイニシャルコスト・ランニングコストも必要ありません。
月額制のプランも、チェック件数に応じて柔軟にプランを変更できることから、自社の運用にあわせて柔軟に運用することが可能です。
デメリット④ネット検索はできず、新聞検索のみ
日経テレコンではネット検索はできず、新聞記事の検索のみとなっています。その分、新聞記事検索には専門誌や雑誌などが含まれています。
しかし、新聞記事では拾いきれなかったネットでのリアルな情報を参照することができないため、さまざまな視点から反社チェックを実施したい企業にとってはデメリットとなるでしょう。
『RoboRoboコンプライアンスチェック』であれば、新聞記事だけでなくGoogleの検索結果も反映されます。
日経テレコンの利用をおすすめする企業
日経テレコンの利用をおすすめするのは、以下のような企業です。
- 新聞記事や雑誌・専門誌など、精度の高い情報源を求める大企業
- 反社チェックの件数(取引先)が少ない企業
日経テレコンは、主に大企業向けの新聞記事データベース検索ツールであり、経済・企業情報の提供が主な目的です。
したがって、反社チェックに特化した機能やサービスが提供されていない場合があります。
結論:日経テレコンは大企業向けの新聞記事データベース検索ツール
比較項目 | 日経テレコン | RoboRoboコンプライアンスチェック |
---|---|---|
費用 | 入会金:16,000円 月額基本料金:6,000円〜8,000円 情報利用料金:5円〜 |
ネット検索:120円〜200円/1件 新聞記事検索:220円〜300円/1件 |
データベース | 新聞・雑誌 Web情報 官公庁リスト |
Google検索結果 新聞記事(全国紙・地方紙) |
API連携 | あり | あり |
一括検索 | なし | あり |
結果出力方法 | 手動 | 自動(一括保存可) |
無料トライアル | あり | あり |
機能 | ・検索機能 ・クリップメール ・メール通知 ・アプリ ・管理機能 |
・一括登録 ・チェック条件設定 ・自動検索 ・自動取得 ・注目度機能 ・新聞記事同時検索 ・フォルダ管理機能 ・コメント機能 |
反社チェックを専門とする「RoboRoboコンプライアンスチェック」と比較しても費用や機能については一目瞭然。
反社チェックに特化したサービスを求める場合、他の専門的なツールやサービスを検討することが望ましいといえるでしょう。
そもそも反社チェックとは?
反社チェックとは、企業が取引先や関係者に対して行う、暴力団やその関係者(反社会勢力)との繋がりを調査・確認することです。
これにより、企業は反社会勢力との関与を未然に防ぎ、リスクを回避することができます。
日本では、組織的な犯罪集団との関わりを持つことは法律で禁じられているため、反社チェックを行うことは企業の社会的責任となっています。
反社チェックは企業の責務
企業は、取引先や関係者との関係性を適切に管理し、反社会勢力との接触を避けることが求められています。
例えば、2007年に法務省が発表した『企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針』(参照:法務省)では、反社チェックを実施し反社会的勢力との関係を遮断することは企業の責務であるとされています。
また、東京証券取引所などの有価証券上場規程では、反社会的勢力と関係をもつ企業は上場廃止基準に該当するとしています(参照:日本取引所グループ)。
したがって、今後上場を目指している企業や、ベンチャーキャピタルなどからの出資を考えている企業は、早い段階から反社チェック体制を構築しておくようにしましょう。
反社チェックを実施することで、企業は法令順守や企業倫理を遵守し、社会的信用を維持することができます。
また、従業員や取引先の安全を確保し、ビジネスの継続性を高めることにもつながります。
反社チェックを怠ると訴訟や倒産のリスクがある
反社チェックを怠ると、企業は反社会勢力との取引や資金提供によって、法律違反や社会的制裁を受けるリスクが高まります。
また、反社会勢力との関係が明らかになると、企業の評判や信用が失われ、顧客や取引先からの信頼が低下することがあります。
さらに、金融庁も反社会的勢力の排除に力を入れているため、反社会的勢力と関係をもってしまうと、銀行取引停止などのリスクも生じてしまいます(参照:金融庁)。
このように、反社チェックを怠ることで、法令により制裁を受けるリスクや、上場廃止、銀行取引停止など、会社の存続にかかわる重大なリスクが生じます。
『RoboRoboコンプライアンスチェック』は、多数の上場支援実績をもつ証券会社と、弁護士法人による監修を受けているため、上場企業品質の反社チェックを低コストで導入できます。
すべての会社がすべての取引先等をチェックする必要がある
企業は、取引先や協力企業、サプライヤー、顧客、従業員など、幅広い関係者に対して反社チェックを行う必要があります。
すべての関係者を対象にチェックを行うことで、反社会勢力との接触や影響を最小限に抑え、企業の安全性と信頼性を維持することができます。
また、一度の反社チェックだけでは新しい情報に対応できないため、反社チェックは定期的かつ継続的に実施することが重要です。
以前は、反社チェックといえば上場企業などの大手企業が行うものという印象もありました。
しかし、上述したリスクや、コンプライアンス意識が高まっている今日においては、中小企業や個人事業主などあらゆる規模の企業が反社チェックを行うようになっています。
なお、反社チェックの必要性や具体的な概要については「反社チェックが必要な理由や具体的な方法」の記事にて記載しておりますので、そちらもあわせてご覧ください。
反社チェックツールの選び方と重要なポイント
ここまで紹介したように、日経テレコンは優れた情報収集ツールである一方、反社チェック専用のツールではないため、より効率的な反社チェックを行うためには専用ツールの導入をおすすめします。
とはいえ、現在は様々な反社チェックツールがあるため、どのツールを選べばいいのかお悩みの方も多いと思います。
そこで以下からは、元コンプライアンスチェック担当者である筆者が、反社チェックツールを選ぶ上で重視すべきポイントを3つ紹介します。
選び方① 情報源が広いものを選ぶ
反社チェックには、取引先や関係者の情報を幅広く調査する必要があります。
したがって、多くの情報源を網羅しているツールを選ぶことが望ましいです。
国内外の新聞・雑誌、報道機関の情報や、公的機関が発表する情報など、信頼性の高い情報源が含まれているツールを選びましょう。
一方で、調査対象が中小企業や個人の場合には、報道機関などの情報を検索しても有意義な情報が得られないことがあります。
その場合は、SNS やブログなどインターネット上の風評情報も調べられるツールを選ぶとより良いでしょう。
選び方➁ 同時検索件数が多いものを選ぶ
多くの取引先や関係者を対象に反社チェックを行う企業にとって、同時に複数の対象を検索できるツールが有用です。
同時検索件数が多いツールを選ぶことで、効率的に反社チェックを行うことが可能となります。
選び方③ スクリーニング機能のあるものを選ぶ
反社チェックツールを選ぶ際には、スクリーニング機能が搭載されているものを選びましょう。
この機能を利用することで、反社会勢力との関与が疑われる情報を自動的に抽出・警告することができます。
スクリーニング機能があるツールを選ぶことで、労力を削減し、より正確で迅速な反社チェックが可能になります。
元コンプラ担当者おすすめ!反社チェックはRoboRoboコンプライアンスチェック
ここまで解説してきた、反社チェックの意義や目的、ツール選びのポイントを踏まえ、元担当者の筆者が最もおすすめするツールが『RoboRoboコンプライアンスチェック』です。
『RoboRoboコンプライアンスチェック』は反社チェック専用のツールであり、反社チェックツールとして必要不可欠な機能を網羅しています。
RoboRoboコンプライアンスチェックの主な機能一覧は、以下の通りです。
- 一括登録
- チェック条件指定
- 自動検索
- 自動取得
- 注目度(スクリーニング)
- API連携
- 名寄せ
- 新聞記事同時検索
- 業務代行
- フォルダ管理機能
- コメント機能
本章では、そのなかでも特に注目すべき機能について紹介します!
ポイント① インターネット横断検索で風評情報や口コミもチェックできる
『RoboRoboコンプライアンスチェック』は、インターネットを横断して検索できるため、報道資料だけでなく、SNSやブログ記事などの風評情報や口コミなどもチェックできます。
これにより、チェック対象が大手企業の場合だけではなく、中小企業や個人の場合であっても、幅広い情報ソースから情報を収集することが可能です。
ポイント➁ 最大1000件まで一括検索できる
『RoboRoboコンプライアンスチェック』では、最大1000件まで一括検索が可能です。
これにより、多くの取引先や関係者を対象に効率的に反社チェックを行うことができます。
特に大規模な企業や多くの取引先を持つ企業にとって、この機能は非常に有用です。
ポイント③ AI自動判定で担当者の負担を最大98%削減できる
『RoboRoboコンプライアンスチェック』には、「注目度機能」というAI自動判定機能が搭載されており、反社会勢力との関与が疑われる情報を自動的に抽出・警告します。
このスクリーニング機能により、担当者の労力を大幅に削減し、より正確で迅速な反社チェックが可能になります。
実際に、『RoboRoboコンプライアンスチェック』の導入により、担当者による目視負担を98%削減できたとのデータもあります。
例えばこちらのケースでは、月100件以上の反社チェックに加え、毎年1回は全ての取引先のチェックを行っていたため、繁忙期にはチェックの時間の確保が難しいという問題を抱えていました。
さらに、単純作業であるチェック作業に無駄な時間を取られ、手作業の証拠保全によりミスが頻発していました。
『RoboRoboコンプライアンスチェック』を導入したことで、全体として約80%の時間削減を達成し、担当者をより生産的な業務に充てさせることができるようになりました。
同じような悩みを抱える企業には、『RoboRoboコンプライアンスチェック』を強くおすすめします。
反社チェックに日経テレコンを利用する際のまとめ
本記事では、日経テレコンを利用した反社チェックのメリットとデメリットについて検討し、反社チェックツール選びのポイントやおすすめのツールを紹介しました。
日経テレコンを利用した反社チェックでは、報道資料に基づく情報の信頼性が高く、過去の情報も調べられるというメリットがあります。
しかし、登録できる取引先が少なく、スクリーニング機能がないなどのデメリットも存在します。
反社チェックツール選びのポイントとして、情報源が広いもの、同時検索件数が多いもの、スクリーニング機能があるものを選ぶことが重要です。
これらのポイントを押さえている反社チェック専用ツールとして『RoboRoboコンプライアンスチェック』が挙げられます。
『RoboRoboコンプライアンスチェック』はインターネット横断検索が可能で、最大1000件まで一括検索でき、AI自動判定により担当者の負担を大幅に削減できる点が特徴です。
『RoboRoboコンプライアンスチェック』では、実際の取引先を10件まで無料でチェックできるトライアルを実施しているため、この機会に一度試してみてはいかがでしょうか。
日経テレコンや反社チェックに関するよくある質問
最後に、反社チェックに日経テレコンを利用する際によくある質問をご紹介します。
それぞれのポイントを確認し、自社に合った反社チェックの方法を探しましょう。
- Q1. 日経テレコンは反社チェックに使えますか?
- Q2. 日経テレコンの特徴は?
- Q3. 日経テレコンのデメリットは?
- Q4. 反社チェックツールの選び方と重要なポイントは?
- Q5. RoboRoboコンプライアンスチェックの特徴は?
Q1. 日経テレコンは反社チェックに使えますか?
日経テレコンは反社チェックに利用できます。しかし日経テレコンは、主に大企業向けの記事データベース検索ツールであり、経済・企業情報の提供が主な目的です。
したがって、反社チェックにも使えますが、専用の反社チェックツールに比べて機能が限定的であるといえるでしょう。
効率的な反社チェックを行いたい場合は、他の専門的なツールを検討することが望ましいです。
詳しくは4章のまとめをご覧ください。
Q2. 日経テレコンの特徴は?
日経テレコンの特徴は下記の通りです。
日経テレコンの主な特徴は、500以上の媒体をチェックできること、海外情報もチェックできること、および他の日経サービスと連携できることです。
Q3. 日経テレコンのデメリットは?
日経テレコンのデメリットは、下記の点といえるでしょう。
登録できる取引先が50件と少ないこと、スクリーニング機能がなく目視チェックが大変であること、そしてスタンダードプランが年間契約のみであることです。
Q4. 反社チェックツールの選び方と重要なポイントは?
これらのポイントを抑えて選ぶことで、反社チェックを効率的に進めることができるでしょう。
Q5. RoboRoboコンプライアンスチェックの特徴は?
『RoboRoboコンプライアンスチェック』の、特に注目すべき機能は下記の通りです。
多くのメリットを享受できる反社チェックツールであるため、ぜひ利用を検討することをおすすめします。