反社チェック業務の効率化のため、Sansanリスクチェックの導入を検討している方はいませんか?
名刺管理ツールで有名なSansanリスクチェックを利用すれば、名刺やメールを読み込むだけで反社データベースへの照会ができます。
しかしSansanリスクチェックは反社チェック専用のツールではないため、効果に疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
今回は、実際にコンプラ部門で働いていた筆者が、Sansanリスクチェックの特徴や利用料金などの基本情報のほか、本当に反社チェックとして使えるのかどうか解説しています。
結論からいうと、Sansanリスクチェックは一次的なチェックにはおすすめですが、やはり専門ツールには及ばない点もあります。
筆者のおすすめは、SBI証券会社が監修しているRoboRoboコンプライアンスチェックです!
目次
Sansanリスクチェックの概要
画像引用:sansan公式Webサイト
早速、元コンプラ担当者の視点から、Sansanリスクチェックの反社チェックツールとしての使い勝手について解説していきます。
また、Sansanリスクチェックに関する口コミも紹介しています!
名刺を登録するだけでリスクチェックができる
Sansanリスクチェックでは、取引相手等の名刺をスキャンするだけで、情報のデータ化とデータベースへの照会を一気に行えます。
営業DX(デジタル・トランスフォーメーション)ツールとして導入企業の多いSansanだからこそできる、名刺管理からコンプライアンスチェックまで一貫して行える画期的なサービスといえます。
Refinitiv社とKYCC社のデータベースに照会できる
Sansanリスクチェックでは、取り込んだ情報をRefinitiv社とKYCC社の二つのデータベースへ照会を行っています。
Refinitiv社は公知情報から収集した反社・経済制裁リストを保有しており、KYCC社は新聞等の公知情報を保有しているため、キャラクターの異なる二つのデータベースにアクセスできることになります。
もっとも、これらのデータベースに登録されているのは、基本的に大企業や著名な経営者、過去に処分歴のある会社・個人に限定されるため、情報ソースの幅としては若干不安を覚えます。
コンプライアンス的な観点からいえば、行政処分リストや新聞記事などの公知情報のほかにも、SNSやブログといったマスメディア以外の情報へもアクセスできるほうが望ましいといえるでしょう。
メールの署名も取り込める
Sansanリスクチェックは、名刺からの情報取得だけではなく、Eメールの署名を取り込んで反社チェックを行うことも可能です。
まだ名刺交換をしていない、Eメールでのやり取り段階で反社チェックをかけられるため、より早いリスク管理ができます。
一括リスクチェックで再度調査も簡単
反社チェックは、取引に入る前などに一度だけ行うものではなく、最新のデータベースに照らして定期的に行う必要があります。
Sansanリスクチェックでは、一度登録した取引先等を再度一括チェックできるため、リスクの有無を何度もチェックできます。
Sansanリスクチェックの評判・口コミ
ここまでは、Sansanリスクチェックの基本的な情報について紹介しました。
Twitterでの評判をみてみると、肯定的な意見と否定的な意見の両方が見受けられました。
まじでSansanの反社チェック使わせてくれよー。自分が手動検索するよりは信頼性高いでしょうよ。
出典:twitter
確かに、Sansanリスクチェックで二つのデータベースを照会することで、自力で調査するよりも精度の高いチェックが可能となりそうですね!
人力でチェックをすると、研修やチェックにコストが生じたり、担当者によるムラが生じるリスクがありますが、反社チェックツールを利用すれば低コストで質の高いチェックを期待できます。
しかし一方で、名刺をもとに行う反社チェックの精度について疑問視する声もありました。
名刺で反社チェックってサービス出てたけど、名刺なんていくらでも作れませんかねぇ…
出典:twitter
そんな簡単にわかるものなの?>「反社チェックオプション資料」ダウンロード | Sansan – 法人向け名刺管理サービス https://t.co/6wkeS1ZhxE
出典:twitter
これってどうなんだろ??ブラック企業チェックはだいたい2ちゃんのスレで確認
暴力団・総会屋・詐欺集団を名刺で見破る! Sansanが新機能“反社チェック”を開発する狙い https://t.co/5A7FaLUpHm出典:twitter
確かに、今や名刺はスマートフォンのアプリでも簡単に作成することができますから、そもそも名刺に記載されている情報自体が真実かどうかを見極めることが難しくなっています。
さらに、名刺に記載されている情報を反社チェックにかけることが、名刺交換の本来的な目的から外れているとして、個人情報保護法の観点から問題があるのではないかと疑問視する声もありました。
元コンプラ担当者のおすすめはRoboRoboコンプライアンスチェック
ここまでは、反社チェックの概要やSansanリスクチェックの使い勝手・評判について紹介しました。
確かに、Sansanリスクチェックは名刺管理と一緒に反社チェックができる点で非常に便利ではあります。
しかし、検索できるデータベースが限定されていることから、Sansanリスクチェックひとつで反社チェックを済ませることには少しリスクを感じました。
過去に法律事務所に勤務し、コンプラ担当者として研修講師などを行っていた筆者のおすすめは、反社チェック専用ツールのRoboRoboコンプライアンスチェックです!
以下からは、RoboRoboコンプライアンスチェックをおすすめできる理由について解説していきます!
最大1,000件まで一括検索
RoboRoboコンプライアンスチェックでは、取引先等を最大1,000件までワンクリックで検索できる一括検索機能があります。
反社チェックでは繰り返しチェックを行う必要があるため、一括検索できる件数が多ければ多いほど担当者の負担を軽減できます。
Sansanリスクチェックとは異なり、RoboRoboコンプライアンスチェックが検索できる範囲には、新聞記事・インターネット記事のほか、SNSやブログの非マスメディア情報も含まれます。
そのため、チェック対象が中小企業や個人の場合であっても幅広く情報を収集できる点もRoboRoboコンプライアンスチェックの魅力です。
取引先の登録はExcelシートからドラッグ&ドロップで行えるため、既存の取引先リスト等から情報を入力することも簡単に行えます。
もちろん、チェックした結果はExcelシートで出力できますし、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)連携も可能なので、他のDXシステムとの統合的な運用も可能です。
年間1000社に及ぶコンプライアンスチェックを一気に効率化し、1件当たりの作業時間を約30分の1に短縮することに成功した
株式会社サイバード取締役・佐藤貴信氏
AIスクリーニングで作業効率化
RoboRoboコンプライアンスチェックには、AIによるスクリーニング(情報精査)機能として、「注目度」機能があります。
こちらの機能を利用すれば、どの項目を担当者が目視チェックすればいいのか一目瞭然となるため、担当者の負担を大幅に軽減できます。
実際の導入事例では、反社チェックにかかる作業時間を最大で98%削減できたケースがあるほどです。
音声プラットフォームVoicyでは、RoboRoboコンプライアンスチェックを導入後、リスクを精査すべき情報がどの程度あるか、最初の段階から一目で分かるようになり、大半のケースは1件あたり数分で完了できるようになったといいます。
体感としては導入前と同じ量のタスクを、おおむね4分の1の時間で処理できるようになったと思います
Voicyコーポレート部門の郷原実代氏
幅広い料金体系
RoboRoboコンプライアンスチェックは、1件から検索できる従量課金プランと、月に1,000件まで検索できる月額プランを提供しています。
月額プランには検索件数に応じた細かなプランがあるため、自社の運用に合わせて柔軟にプランを選択できます。
Sansanリスクチェックをはじめ、反社チェックツールのほとんどは利用料金を公表していませんが、RoboRoboコンプライアンスチェックは以下の通り明朗に料金を公開しています。
初期費用や月額基本料金は不要なため、反社チェックにかかる費用をできるだけ抑えたい方にもおすすめです。
検索数 (インターネット記事検索) |
費用 |
~1件/月 | 従量課金 (件数相談可) |
~100件/月 | 20,000円/月 (単価200円) |
~300件/月 | 54,000円/月 (単価180円) |
~500件/月 | 80,000円/月 (単価160円) |
~700件/月 | 98,000円/月 (単価140円) |
~1,000件/月 | 120,000円/月 (単価120円) |
まずは無料トライアルで試してみよう
RoboRoboコンプライアンスチェックは無料トライアルを実施しています。
他社のツールではトライアルがなかったり、担当者によるマンツーマンでの営業的なレクチャーが多いため、契約前に実際に使い勝手を試してみることが困難です。
しかしRoboRoboコンプライアンスチェックが提供するトライアルでは、実際の取引先を10件まで無料でチェックできます!
不明点があれば専門スタッフにいつでも相談できるため、初めて反社チェックツールの導入を検討している方にもおすすめです。
無料トライアルから勝手に有料プランに移行することはありません。安心してトライアルを利用できます!
sansanリスクチェックとRoboRoboコンプライアンスチェックの比較表
結局どの反社チェックツールがおすすめなのか悩む企業の担当者様も多いかもしれません。以下で、sansanとRoboRoboコンプライアンスチェックのツールを多角的な視点から比較してみました。
比較項目 | sansan | RoboRoboコンプライアンスチェック |
---|---|---|
費用 | 公式サイトに記載なし | ネット検索:120円〜200円/1件 新聞記事検索:220円〜300円/1件 |
データベース | Refinitiv社とKYCC社のデータベース | Google検索 新聞記事検索 |
API連携 | あり | あり |
一括検索 | あり(名刺登録の条件有) | あり |
結果出力方法 | 手動(英語表記にて出力) | 自動(一括保存可) |
無料トライアル | あり | あり |
機能 | ・自動スクリーニング ・メール署名取り込み ・一括リスクチェック ・リスク検索 |
・一括登録 ・チェック条件設定 ・自動検索 ・自動取得 ・注目度機能 ・新聞記事同時検索 ・フォルダ管理機能 ・コメント機能 |
上記の比較項目で特に気になるのは費用ではないでしょうか。sansanは費用を公開していませんが、RoboRoboコンプライアンスチェックは1件120円〜と明確にしています。
活用しているリスクチェックのデータベースではsansanの方がより精度の高いものになっているかと思いますが、費用が公開されていませんのでRoboRoboより高いことが予測されます。
また、RoboRoboコンプライアンスチェックはSBI証券が監修、弁護士事務所推奨しているツールです。有名大手企業から中小企業まで導入しているため、信頼できる反社チェックツールと言えます。
sansanリスクチェックツールのメリット
- 海外データベースにて国内検索ではヒットしない海外記事の検索ができる
sansanのメリットは、海外データベースにて海外記事の検索が可能な点です。反社チェックツールの多くは国内のデータベースを活用しており、海外記事は国内で検索できるものに限られています。
国内で検索できる海外記事はタイムラグがあり、リアルタイムで確認することができません。sansanで利用しているような海外データベースは、海外企業の情報が正確かつ素早く反映されます。海外進出を検討していたり、取引先の多くが海外企業であれば大いに活躍します。
sansanリスクチェックを利用する際の注意点
sansanリスクチェックは海外のデータベースを採用しているため、結果が英語で表示されるようになっています。ビジネス英語に慣れている担当者であれば問題ありませんが、そうでなければ見づらい・使いにくいと感じてしまうかもしれません。
また、結果保存は手動となっていますので、リスクチェック対象が多い企業だと保存に膨大な時間がかかる可能性があります。
その他、一括検索は名刺登録されていないと実施できません。営業担当が名刺登録を行いリスクチェックする分には問題ありませんが、総務にてチェック・管理を行うのであれば手間がかかる可能性があるので要注意です。
sansanリスクチェックの利用をおすすめする企業
sansanリスクチェックの利用をおすすめするのは、以下のような企業です。
- 海外データベースで検索できる海外記事にてリスクチェックを行いたい企業
- 取引先の多くが海外企業
- リスクチェックの担当者がビジネス英語を理解できる
- リスクチェック対象の件数が少ない企業
特に海外データベースを採用しているのがsansanリスクチェックの強みなので、対象の多くが海外企業であればより正確なチェックを行うことができます。
RoboRoboコンプライアンスチェックでは、国内から検索できる海外記事より検索結果が反映されます。精度は若干劣る可能性がありますが、一括検索や結果の自動取得といった点で利用するメリットがありますので、ぜひご検討ください。
反社チェックツールで効率的なチェックができる
反社チェックツールを利用すれば、費用を抑えつつ、面倒な反社チェック業務の負担を大幅に軽減できます。
そこで反社チェックツールの導入を検討している方も多いと思いますが、そもそも反社チェックとは何で、どうして必要なのかイマイチ理解できない方もいるかもしれません。
以下からは、反社チェックの概要やタイミングなどの基礎的な知識について紹介します。
自社の目的に合った反社チェックツールを選ぶ上でも重要な知識なので、しっかりと確認していきましょう!
そもそも反社チェックとは?
反社チェック(反社会的勢力チェック・コンプライアンスチェック)とは、企業が取引相手等に対し、反社会的勢力やその関係者がいないかチェックすることです。
政府が「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」(参照:法務省)のなかでも指摘しているように、企業が反社チェックを行い、反社会的勢力との関係を遮断することは、企業の負う社会的責任の一端です。
また、反社会的勢力との関係を事前に遮断しなければ、従業員等が暴力的・詐欺的手段の標的となったり、最悪の場合は企業そのものを乗っ取られてしまう可能性が生じるリスクもあります。
そのため企業が行う反社チェックは、企業が果たすべき責務であると同時に、企業そのものを守るためにも不可欠な業務なのです。
反社チェックの概要や必要性についてより詳しく知りたい方は、「反社チェックが必要な理由と具体的な取り組み」を併せてご覧ください。
反社チェックは定期的に行う必要がある
実際に反社チェックを行っている場合でも、取引開始前の一度だけ行っているという企業は少なくありません。
しかし、いわゆる半グレや特殊詐欺集団が台頭している今日、反社チェックは一度だけではなく定期的に行う必要があります。
具体的には、以下のようなタイミングごとに、定期的にチェックを行うようにしましょう。
- 契約締結前
- 契約締結後
- 取引先等の役員・従業員・株主等に変化があるとき
- 自社の役員・従業員・株主等に変化があるとき
- 上場申請前
とはいえ、反社チェックを毎回自社で行うのはリソース的に限界がありますし、毎回調査会社に委託するのもコスト面から問題があります。
反社チェックを行う際には、精度を落とすことなく、いかにコストパフォーマンスを高めていくかが問題となるのです。
反社チェック作業の効率化にはチェックツールが不可欠
以上の点より、反社チェックを効果的・効率的に行うためには反社チェックツールの導入がおすすめです。
例えばRoboRoboコンプライアンスチェックの場合、取引先等のリストをExcelシートからドラッグ&ドロップで追加でき、チェック対象をフォルダごとに管理できます。
初回はもちろんのこと、2回目以降のチェックもワンクリックで行えるため、定期的なチェックもスムーズに実施できます。
反社チェックツールを導入する際に検討すべきポイント
ここまで紹介してきたように、反社チェックは全ての取引先等を対象に、定期的に行う必要があるため、反社チェックツールを活用するのがおすすめです。
とはいえ、最近ではさまざまな反社チェックツールが登場しているため、どのツールを利用すればいいのかお悩みの方も多いと思います。
そこで以下からは、実際にコンプラ部門で働いていた筆者が、反社チェックツールを選ぶ際に注目すべきポイントを3つ紹介します。
これらのポイントを抑え、自社の目的に合ったツールを選ぶようにしましょう!
調査の対象や方法
まず注目すべきなのが、それぞれの反社チェックツールの情報収集源と、収集方法です。
反社チェックツールのなかには、各社が独自に構築しているデータベースのみを検索するツールもありますが、できるだけ幅広い情報ソースから情報を収集できるものを選ぶようにしましょう。
また、反社会的勢力の情報は日々変化するため、最新の情報にアクセスできるかどうかや、情報の更新頻度についても確認が必要です。
実際の反社チェックの現場では、複数の情報を総合的に判断して反社会的勢力に該当するかどうかの判断を迫られることが多くあります。
そのため、収集できる情報は多ければ多いほどよく、情報の多さが情報の正確性を担保するといっても過言ではありません。
例えば、RoboRoboコンプライアンスチェックは、新聞記事・インターネット記事だけではなく、ブログやSNSといった非マスメディア情報をも収集できます。
このような情報までアクセスできるツールであれば、調査対象が中小企業や個人名などのマイナーな属性であったとしても、精度の高いチェックが可能です。
スクリーニングの有無
反社チェックツールを導入する際には、スクリーニング(情報精査)機能が搭載されているものを選ぶようにしましょう。
情報の収集源が何であれ、反社チェックツールを利用すると膨大な情報量がアウトプットされることになります。
ここでスクリーニング機能がなければ、担当者による目視チェックの負担が増え、反社チェックツール導入前よりもかえって作業量が増えてしまう可能性があります。
追加料金の有無
反社チェックツールを利用すると、専門業者に調査を依頼する場合と比べて大幅にコストを削減することができます。
しかし、反社チェックツールのなかには、月額基本料金のほかに調査ごとに追加料金が必要であったり、月々に検索できる上限が少なすぎるものもあります。
せっかく反社チェックツールを導入したのに、チェックのコストがかさむことを懸念してチェック件数が減ってしまっては、反社チェックの目的を達成できなくなってしまいます。
そのため、反社チェックツールを比較する際には、自社の調査目的と運用プランに沿った料金体系が用意されているかも重要なポイントとなります。
まとめ
今回は、元コンプラ担当者としての視点から、Sansanリスクチェックの使い勝手について解説しました。
Sansanリスクチェックは、名刺交換やEメールのやり取りという早い段階から反社チェックができる点で他社のツールに優位性があります。
しかしその一方、参照できるデータベースに限りがあるため、幅広い情報収集が求められる反社チェックとしては若干の不安が残るともいえます。
そこでおすすめしたのが、反社チェックの専門ツールであるRoboRoboコンプライアンスチェックです。
RoboRoboコンプライアンスチェックであれば、新聞記事やインターネット記事のほか、SNSやブログなどの風評情報もチェックでき、AIによるスクリーニング機能によって担当者の負担を大幅に軽減できます。
既に4,000社以上の導入実績をもつRoboRoboコンプライアンスチェックは、実際の取引先をチェックできる無料トライアルを実施しているため、この機会に一度試してみてはいかがでしょうか。